テクニカル分析について学ぼう~上位足・下位足~

 こんにちは!ライターのリリーです。

 今回はテクニカル分析をしていくうえで頻出用語である「上位足・下位足」について理解を深めていきたいと思います。今回の内容は「ローソク足」についてある程度理解している必要がありますので、ローソク足が良くわからない方は下記の記事から読むことをお勧めいたします。それではよろしくお願いいたします^^

上位足・下位足の定義

 上位足:現在確認している時間足より長い時間足

 下位足:現在確認している時間足より短い時間足

 例えば、あなたが日足のチャートを確認している場合であれば週足・月足のチャートなど日足より長い時間のものが上位足となります。逆に4時間足や1時間足のチャートは日足より短い時間なので下位足となります。

 あなたが1時間足を確認していれば1時間足より長い時間足のチャートが上位足、1時間足より短い時間足のチャートが下位足となります。

 このことからわかるようにあなたが見ている時間足によって上位足・下位足が変わりますので上位足・下位足の認識には注意が必要です。

 トレードスタイルにもよりますが、多くの投資家が使っている時間足は以下のとおりです。

    5分足/15分足/(30分足)/1時間足/4時間足/日足/週足/月足

下位足はダマシが多い

  下の図は2022年3月16日の1日の値動きを1時間足/4時間足/日足のチャートで表しています。

 日足だと1本のローソク足ですが、4時間足だと6本のローソク足、1時間足だと24本のローソク足があります。日足のローソク足だけ見ると何気ない陽線に見えますが、1時間足を見ると激しい値動きをしているのが確認できます。

 1時間足を見ると勢いよく上昇したものの、次の1時間で上昇をすべてを打ち消す下落をしてこれはさらに下落するのではと思わせてから上昇していくという値動きをしています。こういった上がると思わせて下がる、下がると思わせて上がる値動きをダマシと言います。

 下位足ほどこういったダマシが多くなるという特徴があります。このダマシを回避するためには上位足を確認して、上位足で意識されている価格を抜けたか、上位足の反発箇所はどこなのか把握している必要があります。

上位足のトレンドに逆らわない

 より安全なトレードをするためには上位足のトレンドは絶対に意識するべきです。

 例えば、4時間足でトレードするのであれば、最低でも日足、週足の上位足のトレンドを確認してください。日足と週足が上昇トレンドであることを認識せずに4時間足が下落トレンドだからといって安易にショート(売り)をするとリスクの大きいトレードになる可能性が高いです。

 なぜなら、その4時間足の下落トレンドは日足や週足が上昇トレンドのなかの調整局面による下落の可能性があるからです。日足や週足の上昇トレンドのなかの調整局面であった場合、調整を終えたあと上昇を継続していくわけですから、ショート(売り)していた場合は損をすることになります。

 この損失を避けるためには、上位足のトレンドを確認して上位足がどういうトレンドなのか確認しなければいけません。トレードする場合は忘れずに最低でも2つ以上の上位足のトレンドを確認してトレードするようにしましょう!!

まとめ

 上位足・下位足についてなんとなくイメージを持っていただけたでしょうか?

 おさらいとなりますが、時間足が長いほどダマシが少なく、時間足が短いほどダマシが多いです。短い時間足でトレードしたいという方は上位足の確認をして上位足のトレンドに逆らわないようにトレードすることでより確度の高いトレードをすることができると思います。そして、どんな時でも上位足の確認をする習慣をつけていきましょう。

 個人的には、いきなり短い時間足でトレードをするとダマシに見事引っかかって損切りばかりするという負のループにハマる可能性もありますので、最初のうちは長い時間足でトレードに慣れていくのが資産を増やすための正攻法かなと思います。

 テクニカル分析を学んでいきながら、並行してトレードで実践感覚を身に着けながら一緒に資産を増やしていければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!それでは^^

※本記事は情報提供を目的としています。投資する際は自己責任でお願い致します。